スマホガラスコーティングの重ね塗りは意味ある?
スマホガラスコーティング剤には様々ありますが、シリカコーティング(アリティメットガーディアンなどの製品)に対しての塗り重ねの回答を記載します。
コーティング剤にはシリカ系コーティングの他にも、フッ素系やワックスなど様々ありますので、塗り重ねに対する回答はそれぞれで異なるかと思います。
ナノレベルのシリカコーティングを何度も塗布することには、以下のような意味やメリットがあります。特に高い性能や仕上がりが求められる場面では、複数回の塗布が推奨される場合があります。
1. 膜厚の向上による耐久性の強化
ナノレベルのコーティングは非常に薄い膜を形成します。一度の塗布では十分な膜厚を確保できない場合があるため、複数回の塗布で膜厚を積み上げることで、全体にしっかり塗布することができるため、耐久性の向上は見込めます。
-
効果
- 耐摩耗性が向上し、物理的なダメージ(擦り傷や微細な衝撃)に強くなる。
- 耐久性が向上し、長期間コーティング効果を持続。
-
例
スマホ画面における複数回の施工で、長期的な保護性能が実現するなど。
2. 撥水性や防汚性の強化
ナノレベルのコーティングは、表面を超撥水性または親水性に仕上げることが目的の一つです。複数回塗布することで、より一貫した性能を引き出せます。
-
効果
- 撥水性能が強化され、水滴や汚れが付着しにくくなる。
- 表面の滑らかさが増し、汚れやほこりが簡単に除去可能になる。
3. 塗布面の均一性の向上
一度の塗布では、微細なムラが生じることがあります。特にナノレベルでは、膜の均一性が性能に直接影響します。
-
効果
- 複数回塗布することで、ムラや薄い部分をカバーし、均一で滑らかな膜を形成しやすくなります。
- 美観が向上し、より光沢感のある仕上がりになりやすいです。
4. コーティング層の密度向上
ナノコーティングの主成分であるシリカネットワーク(Si-O-Si構造)は、複数回の塗布によってより緻密な層を形成します。
-
効果
- 水分や酸化物、化学物質の侵入を防ぐバリア性能が強化。
- 耐候性や耐薬品性が向上し、厳しい環境下でも性能を維持。
5. 重ね塗りによるコーティング寿命の延長
一度の塗布では、時間の経過とともに膜が摩耗したり性能が低下することがあります。複数回塗布することで、コーティング全体の寿命を延ばすことができます。
-
効果
- 再施工の頻度を減らすことができ、長期的なメンテナンスコストを削減。
- 特に高価な製品や大規模な施工対象物では、効率的な保護効果が得られる。
注意点
1. 適切な間隔を空ける
- 各層が完全に硬化してから次の層を塗布する必要があります。アルティメットガーディアンのように素早く硬化されるコーティング剤ですと、15分後などに再度塗布しても十分重ね塗りの効果は期待できます。より効果を発揮したい場合などは24時間後などに再度塗布するなどすることでより効果を発揮できる可能性が上がります。不十分な硬化状態で重ね塗りをすると、層間剥離の原因になる場合もありますので、製品によって最適な硬化時間の確認は必要になると思います。
【豆知識】アルティメットガーディアンがホテルで採用されてる理由
アルティメットガーディアンがホテルなどのコーティングに採用されている理由として、他のコーティング剤は1日は待たないと硬化しないけど、アルティメットガーディアンはすぐ硬化するので、コーティングの時間が短くなることで、ホテルの部屋などの、コーティングや清掃で開けないといけない時間が短くなり、営業効率もよくなることで、採用していただいていたりします。)
|
2. 過剰な塗布に注意
- 必要以上に重ね塗りをしても効果が飽和する場合があります(一般的には2~3回で十分)。
- 過剰な膜厚は、逆に剥離やひび割れを引き起こすリスクなどもあります。
3. 使用製品の指示に従う
- 製品によっては、特定の回数以上の重ね塗りが推奨されない場合もあります。製品マニュアルを確認することが重要です。
まとめ
ナノレベルのシリカコーティングを繰り返し塗布することには、膜厚の向上、均一性の確保、耐久性や撥水性の強化など、多くのメリットがあります。ただし、適切な方法で施工しないと効果が得られない場合もあるため、製品仕様や施工条件を守りながら適切に重ね塗りを行うことが重要です。