柳田竹細工店 横浜市で2店舗しかない竹かご店
当店は竹製品を作り続けて60年を過ぎました。又、各地方から仕入れておりますが、徐々に品物ができなくなり困ります。今では横浜市内では籠店は2軒になってしまいました。
物が溢れて何でも買える時代というのは素晴らしい事だと思いますが、昔から身近にある物が消えていくのは淋しいものです。そんな時代ですが、私はこれからも竹製品を作り続け竹がもつ自然の温かみや素朴な味を沢山の人に伝えていきたいと思います。
という文書をホームページで背景して何か親近感と、関わりたい!という気持ちが湧いてきてしまい、先日ついに伺う事ができました。
結果とても貴重な最高の時間となりました!
竹に対する想いや、ものを大切にしていた時代の話、竹製品はプラスチックが出来るまでは日本の入れ物の中心とも言える存在だった事、カゴにお寿司を入れて運んでいたり、豚やニワトリを運ぶためにカゴを自転車に乗せて運んだ事など、気づけば1時間以上色々と古き好き時代の話を聞く事ができました。
モノが溢れる時代になったからこそ、モノを通して人と人のストーリーを感じて、そこからワクワクを作りたいと思っていた自分としては、幸せすぎる時間でした。
竹製品が溢れる部屋にあるものの説明を聞いていると、なんとなく置いてある竹の商品が岩手のモノで、もう職人がいなくなってしまって、今ではこれは作れないものになってるという事や、別府の竹製品の素晴らしさ、竹によって見た目や用途も色々あるという事、竹は編む前の工程で80%が完成している事。
今度じっくりと一つ一つの商品の事を聞いていきたいと強く決意しました。
最後の方でなんとなく置いてあった、竹の笛を手にとって、購入したあと吹いてみたら、感動してしまいました。音が笛から出るのは当たり前なので気にしていなかったですが、どこにでもある竹からこんな綺麗な音色が出ると思うと感慨深いものを感じれました。
これこそモノを通してドーパミンが出た瞬間でした。
【連絡先】

- 045-421-5848
- 営業時間 9:00 ~ 18:00 休店日 不定休
-
住所 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名3-21-11
- アクセス JR横浜線 東急東横線 菊名駅より徒歩5分
お好みの製品がございましたら、柳田竹細工店(TEL 045-421-5848)までお電話下さい。
サイズは目安になります。天然素材から手作業でお作りしますので、一点一点大きさは微妙に異なります。
お好みの製品がございましたら、柳田竹細工店(TEL 045-421-5848)までお電話下さい。
サイズは目安になります。天然素材から手作業でお作りしますので、一点一点大きさは微妙に異なります。
竹細工
そばざる
6寸(18cm) |
3,500円~ |
7寸(21cm) |
4,000円 ~
|
8寸(24cm) |
5,000円 ~
|
9寸(27cm) |
6,000円 ~
|
尺(30cm) |
7,000円 ~
|
尺1寸(33cm) |
8,000円 ~
|
尺2寸(36cm) |
9,000円 ~
|
店主コメント
この編み方は網代編みね。網代編みって言うのはね、お米が漏れない作りなんだよね。この作りしているのはね、この辺だと山梨、あと戸隠の方なんだよね。あと栃木辺りでも作っているかな。だけどやっぱり竹が違うから、見ると製品が違うよね。
だから栃木は何て言うんだろうな、やっぱりメダケの類なんだけど、一寸太いんだよねあの辺は。元々細い竹、だからこういう風に細くても丸みがあるわけ。普通こう割いちゃうと平らになっちゃうんだよ、これが。竹が太いでしょ。だから、いっくら狭くしてもこう丸みはなんないわけ。もう平らになっちゃうから、だからこういうのはできないわけ。これは目が詰まってピッチリでしょ、(竹が太いと)目がこういう風に大きくなっちゃうから、さっき作ったみたいに、こういう(目が広がる)感じになっちゃうわけ。だからこれいくら(幅を)半分にしたって、これちっちゃいのができるかと言うとできないんだよね。厚みがあるから端まで行かないわけ。これはほら端まで行ってるでしょ。
この辺はスズ竹は生えていないから。スズ竹っていうのは山梨。で、岩手、青森に行くと今度は根曲竹。同じメダケの種類。竹の種類もなんか、日本だけでも2,000種類あるとか何とかと言ってたけど、実際見たことは無いんだけど。だから地方地方によって、ただ私なんか呼ぶのはメダケとか真竹とか呼んでいるけど、メダケだけでも種類がすごくあるらしい。これなんかもう宮城だけど、また違うんだもんね。種類が違うんだよね。やっぱりメダケの系列なんだけど違うんだよね。
丸ざる
6寸(18cm) |
1,800円 ~
|
7寸(21cm) |
2,100円 ~
|
8寸(24cm) |
2,400円 ~
|
9寸(27cm) |
2,700円 ~
|
尺寸(30cm) |
3,000円 ~
|
尺1寸(33cm) |
3,300円 ~
|
尺2寸(36cm) |
3,600円 ~
|
店主コメント
丸ザルは東北。青森、秋田、あそこから上なんだよね。根曲竹っていう竹。あっちの方じゃないと無い笹竹です。それでまた凄いしなやかだから、おにぎり入れでも蕎麦上げザルでもできるの。あと買い出しカゴ。これも一緒なんですよ。これも小さいのはできるけど、あんまり大きいのはね、最近やる人がいなくなっちゃった。もうとにかく職人がいないから困んだよね。
丸ザルは大体野菜の水切りだとか、蕎麦上げザルだとかね。あと天ぷら揚げて紙敷いてそこに並べるとか。
買い出しカゴ
尺(30cm×17cm×20cm) |
6,000円 ~
|
尺1寸(33cm×18cm×21cm) |
7,000円 ~
|
尺2寸(36cm×20cm×22cm) |
8,300円 ~
|
尺3寸(39cm×22cm×23cm) |
9,000円 ~
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尺4寸(42cm×23cm×24cm) |
10,000円 ~
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尺5寸(45cm×25cm×26cm) |
11,000円 ~
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尺6寸(48cm×27cm×28cm) |
12,500円 ~
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※寸法はハンドル部分含まず
店主コメント
買い出しカゴはねえ、やっぱり向こうから来ても、補強してあるんです。こういうとこ差したり。普通はこれ差してない。角と底を竹で補強してる。買い出しカゴはねえ、角から痛む。だからねえ、普通売っているものは、ほとんどこれ差してない。これやると違うんですよね。だからみんなウチは差しているんだけど。こういう竹が無いのよ、向こうには。これは真竹。昔はだってこれ、手のところまで竹だったもの。竹だとね、こう開いたりするでしょ。そうすると折れちゃうのここで。ロープに変わりました、30年も前からこれになっちゃってるんだけど、それまでは同じ竹でやっていたんだけど、もう直ぐ折れちゃうの。一年もしない内に折れちゃう。だからみんなこれ、ロープにしちゃう。そうすりゃこれはほとんど切れるってことは無い。万が一切れても縄だから売っているでしょ。で、ビニールのこのカバーするだけだから。
こう四角いのはね、大概もうここから、角から痛む。どうしてもぶつかったりなんかするでしょ。だからこれやっとくとね、大分違うの。この足で置いたり、ぶつかってもここだから。丈夫です。
小判ざる
8寸(24cm) |
2,000円 ~
|
9寸(27cm) |
2,300円 ~
|
尺(30cm) |
2,700円 ~
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店主コメント
小判ザルはやっぱりもう蕎麦上げザルと天ぷらだよね。あと大きいのは野菜の水切りだとか。岩手の方じゃみんなこれ、そういうふうに丸ザルと一緒、使い道はね。取っ手が着いているのが違う。これだと引っかけられるから。
だからこれは皮をね、内側にやっているわけね。普通、カゴっていうと大概これが多いでしょ、外側に皮がいくの。丸ザルっていうのは内側だから。汚れないしね。こっち(身の側)の方が汚れちゃうんですよ。だから塗装してもね、こっち(皮)は塗れない。塗っても直ぐパリパリとれちゃう。こっち(身の側)は染み込んじゃうからね、身の方は染まるけど、こっちは染まらないんだよね。
おにぎりカゴ(文庫)
6寸(17cm×10cm×6cm) |
4,000円 ~
|
8寸(23cm×14cm×8cm) |
6,500円 ~
|
9寸(26cm×18cm×9cm) |
8,500円 ~
|
尺(30cm×22cm×10cm) |
9,500円 ~
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店主コメント
おにぎりはどっちにしても網代編みだからね、余計一寸、細かい編みだから、高くつくよね。で、ピッタリでしょこの辺(底面の縁)。上手な人が作ると、こういうとこ線もピッタリ折れ曲がってるんです。 これもそうだけど、普通はねこういう風に、丸くはなってるけど、これみたいに完全になってなくて。 で、この巻きが違うんですよ、比べてみると分かるけど。これは一寸空いているでしょ、これが普通で、 これはピッタリでしょ、巻き方も。職人が違うんだよね。この職人さんは、小と中の大きさしかやんないです。 この大きさはやんないの。だから「大きいのは無いの」って言ったら、大きいのは作ってないって言うから。 やっぱりね、こういうのはだから、作っているところに行くとね、ちっちゃいのやるから大きいのもって言うと、 やんないんだよね。丸ザルもそう。 こういう小さいのやっている人に、今度大きいのをって言うとやんない。もう材料がほら、 材料取りが決まっているでしょ。これとかこれとかせいぜいこの位までだと。そうするとね材料取りが年中やっているから、 すいすいできるわけよ、で、大きいところは長くなったりなんかするでしょ。 ほんともうね、田舎の人ってのはやんないんだよ。自分の得意なもんしか。だからダメなのよ。 だから職人としたらね、町の職人の方が種類は何でもできる。田舎の職人はこれならこれだけやってればいい。 これ(小さいの)やる人はこれ(大きいの)やる人とまた別だから。 今ではもう職人が少なくなっちゃったからあれだけど、農家の人なんか、これ(小さいの)ならこればっかり。 材料を支給されて、農閑期に、冬の間自分で編んでいましたが、 そういう人がだんだん年取っちゃって止めちゃうから、問屋さんに製品が集まらない。。 作ってくれる人がいればほら、竹なんて毎年出るでしょ。 作る人がいて、それで材料作って、じゃあ編むとこ持って行ってやってよって言っても、この大きさならやるけど、 こっちの大きさはやんないよとか。 もう別なんだって、向こうは。結局内職でやっているから、本職なら色んなことやるんだろうけど、内職だから やんないのよ。 農家も少ないけど、そんなら習う期間があるから、若い人は直ぐ会社行っちゃって、翌月から給料もらえるもんね。 こういうのはある程度、今までの人は農閑期に習いに行ったりなんかして覚えたんだろうけど、今そういう我慢 できないもの。だって、タダ働きみたいになっちゃうもんね。じゃあ会社の方がいいよっていうことになっちゃうから。
背負いカゴ
紋竹:42cm×32cm×38cm |
58,000円 ~
|
真竹:42cm×32cm×38cm |
36,000円 ~
|
店主コメント
角の背負いカゴ。背負いカゴだから、深さが深いんだよね。でこれひもつけるでしょ。これ中、麻なの。 こういうの編む人もだんだん減っちゃってるんだよね。紋竹は真竹系統だね。模様が着いているところが違う。 アメリカ旅行に行くのに背負いカゴを持って行ったお客さんがいた。子供をね背負っちゃうんだって、手で引っ張っていくんじゃ大変だから。そうかといって乳母車で年中押してんじゃあれだから。ちっちゃい子なんだろうね、小学生じゃとても入んないから。 角カゴはね一番丈夫。骨がだってすごく入っているでしょ、こっちに。こういう力骨を入れなくちゃいけないから。 だから四角いカゴっていうのは一番丈夫。
目ざる
6寸(17cm×6cm) |
1,800円 ~
|
7寸(21cm×7cm) |
2,300円 ~
|
8寸(24cm×9cm) |
2,700円 ~
|
9寸(27cm×11cm) |
3,000円 ~
|
店主コメント
目ザルは一番ちっちゃいのはね、アサリとか貝を洗うの。だから骨が入ってないの。 骨が入ってるとそこに砂かなんかつかえちゃうんだよね。こういうのに入っていると。 これもこういうふうにウチは補強しているから、丈夫だよね。大概巻いてないから長持ちしない。 これで今無いけど、木の柄が付いてるのを目ザルで編んで、柄が付いたのあるわけ。 それはお釜にお蕎麦とかうどんをゆでるでしょ。それでこうしゃくって取ったもんだよ。 本当、若い人は使ったことないからね、こんだけの穴空いてるから蕎麦が洩っちゃうからダメだって。 大体これでお蕎麦掬えるんだもん。(蕎麦が)気をつけしているわけじゃないんだから。 穴が開いているから、若い人は洩っちゃうって思うんじゃない。 山梨県のスズ竹で作ってる。
手付き角カゴ
尺2寸(36cm×20cm×24cm) |
4,500円 ~
|
店主コメント
角カゴの手付きはやっぱり野菜入れたり、あと雑誌を入れる人もいるよね、マガジンラック代わりに。 であと、もぎカゴに使ったり。それこそナスだとかキュウリだとかそういうのもあるし、柿をもいで入れるなんて人もいる。 場所によってね。昔は大概カゴでやったんだろうけどね。
箒(柄付)
普通(150cm) |
1,500円 ~
|
小(75cm) |
700円 ~
|
店主コメント
竹箒の大は仕入れたり、うちで作ったりするのもあるけど、小箒は100%うちで作っているんです。 柄の部分が真竹で、先がもう、とにかく竹箒は穂先は孟宗じゃないとダメだから。 で、小箒は柄の長さはね、短いのから長いのまで色々。普段でも作っておく。もっと長いのもあるし。 立って使うにはこれでは短いから。狭いとこやるには一番いいのよ。 庭箒と違って。造園屋さんは柄の無いやつを使ってる。柄があると木の下に入るでしょ、手入れした後、 それだと柄がつかえちゃうんだよね。 庭を掃くのは竹箒が一番いいみたいね。雨なんか降った後、葉っぱがペタッとくっついちゃってると、 他の箒じゃ、草のもあるけど、あれだと掃けないみたいね。 穂を針金で柄に縛っているけど、それ輸入品はね、針金がきつく締めて無いの。もう、売っているのを 持ってきてみるとね、キューっとペンチで引っ張るとこんなに(20cm以上位)出ちゃうの。 それは何故かっていうとね、一日作って、本数作るでしょ、一々こうギューギュー引っ張っていくと、 時間食っちゃうんだよ。だから、針金でただクルクルっと巻いて止めるだけなの。だからダメなのよ、 抜けてきちゃうの。力入れてやればいいのに、やんないんだもん。だからうちなんか、これだってそうだけど、 コチコチに結わいてあるけど。これは四重に巻く。とにかく大きいホームセンターで売っているやつはダメ。 もう針金が緩い。そうこれ(20cm)位出ちゃうよ、ギューなんてやると。本数ができないから。 で、こういうのは一本抜けたり、二本抜けたりすると、もうそこが緩くなるから、順番に抜けちゃうんだよね。 これは国産だから、竹の節のところに針金を引っかけて、抜けないようになっている。輸入品はそういう風に なっていない。で、大体ね、輸入品は柄が曲がったまま。国産は直すの。炙って。輸入品は曲がれば曲がりっぱなし だもの。荒物屋さんなんかはそれで売っちゃうんだろうけどね。
碗カゴ
店主コメント
碗カゴなんだけど、今ね野菜入れたりなんかしてるね。まあ野菜入れの人が多いんじゃない。 昔は食器を洗って水切りに使っていた。碗カゴには足が着いているので、下に直接触ると、 やっぱり食器じゃあね気持ち悪いし。だから足が着いてるんだけど。
御用カゴ
店主コメント
御用カゴってのは大体長方形なんだよね。寿司屋さんがね昔はこれ背負いカゴにして、飯台を中に入れて運んだ。 で、中央市場に結構納めたこともある。だけどもう今はそんな背負って寿司届ける人なんかいないよね。 車で運んじゃうんだけど。昔は御用カゴっていうとね、酒屋さんなんかもそう。ビール運んだり、 醤油入れたり。自転車の後ろにつけて、で、運んだもんなんだよね。 後はこれの大きいのがね、洗濯屋さんとか、クリーニング、あれはこれの大きいの。もっと大きいの、 あれは二尺位あるの。で、配達するときには、こん中にやっぱり何段かあって、大体ワイシャツだもんね。 今、こんなので配達しない、もう車で配達しちゃうから、大体いらなくなっちゃったけど。昔はみんな 洗濯屋さんはね、洗濯カゴって言ってみんな付けたもんなんだよね。その代わりこれにシートでね、カバーを作って ここに入れたり出したりするのにカバーをパッとまくって、入れてまたカバーをつける。汚れないようにね。
イモフリ
店主コメント
イモフリって言うのは横浜位だね、呼び名は。あとね、大井松田の方へ行くと「めけー」と 言ってるよね。だから初め「めけーってなんだ?」と言ったら、「それだよ、目の前にあんじゃん」と 「ああイモフリか」って言ったことあるんだけど。「うちの方じゃめけーって言うんだ」と言ってました。 向こうの方でもそう、大体里芋入れて水の中でゴロゴロゴロゴロ中を転がすと、皮剥けて皮流れちゃうでしょ、 で、きれいになっちゃうの、本当に。 あとは良く、たらいに何か入れて、木で作ったものでゴロゴロゴロゴロやったり。 イモフリって言ってもね、大体里芋作って洗う人は少ないんじゃない。大概もう野菜入れにしている人が 多いよね。ジャガイモだとか、玉ねぎだとか、ああいうもん入れて。こん中にミカンなんて入れる人も無いし、 こんなでっかいの。入り過ぎちゃうし。
アケビ・山ブドウ
山ブドウ製買い物カゴ(磨き無し)
小(26cm×11cm×22cm) |
70,000円 ~
|
中(34cm×12cm×26cm) |
95,000円 ~
|
大(39cm×15cm×29cm) |
110,000円 ~
|
※寸法はハンドル部分含まず
店主コメント
鎌倉で買った人はね、一年ですごいピカピカにしちゃったよ。その人会社行っているらしいんだけど夫婦で、で奥さんなんだけど、手が一番いいのよ。で、行ってさ、持ってきた。そこには商売に一年に一度しか行かないんだけど、こんなになったよって、凄かったよ、ピカピカで。よくこんなになったじゃんって言ったらね、もう帰ってくると、暇ありゃね、手で年中やってたんだって。凄かったよ。こんなどころじゃないよもっと。凄い艶々。これは全然磨いてないの。普通はみんな自分で磨くの。たまたまこれはこんなになるよっていうサンプルで磨いたの。
輸入品でね、小で4万円位かな。上がったよやっぱり。
これはブドウの皮なんだよね。磨くのははじめたわしかなんかでやって、はじめがさがさだから。これは磨いてない。触っても角がぶつかるんだよね、ざらざらして。
山ブドウは長持ちするんだけど、ただね、手のところは、ここはどうしても開くでしょ。ここが折れちゃうんだよね。手はこういう作りなんだよ。きっちり巻くからここはどうしても硬いの。
輸入品はね。皮が薄いの。そいでこういうのを傷ついても使っちゃうのよ。そうするとね15年から20年も使ってると、凄いピカピカ光るんだけど、皮剥けているとこういう光じゃないの。そうするとね、ぶちになっちゃうわけ。だから、使えば使うほど粗が見えちゃうんだよね。傷がついてるからね、そこが赤く、こういうやつのもっと濃い赤になっちゃうの。本当、持っている人の見るとすぐ分かっちゃう。で、大体編み方が違うの。細部の編み方がね。国産では。輸入品ではこの穴がもっと大きいの。上の方はね、こんな幅広いの使わないで、この半分くらいのやつを2回巻いてるわけ。大体もうはじめっから色が違う、国産の皮と。染がねぇ、日本の染と一寸色が違う。どっちかっつうと、日本の染は黒っぽいんだけど、輸入品は赤っぽいの。これは山ブドウ。普通のブドウなら甲州辺りに一杯あるんだけど、山ブドウだから、採る人がだんだん山奥行っちゃうでしょ、採っちゃった木はもう枯れちゃうから。切っちゃうんだから。こういう幅広いの採るのは太いブドウじゃないと採れないの。細いブドウじゃ枝ばっか出ちゃって、穴ぼこだらけになっちゃう。だからこういうのは材料自体が吟味してあるから、幅も同じに取ったり。穴ぼこが無いようなとこ使うからさ。
山ブドウ製セカンドバッグ(クラッチバッグ)(磨き付き)
店主コメント
昔はショルダーバッグもできたけど、今はできてこない。それこそ前はあったの。
アケビ製バッグ(フタ付き)
店主コメント
前はなるちゃんバッグって言って、今の天皇陛下かな、幼稚園に行っていたときに空色のやつで、 今は全然そういうの見ないけど。 アケビはどこでも採れる。九州でもどこでもアケビの木はあるんだけど、寒い国の方がね丈夫なのよ、 だから山形、青森あっちの方。あと、長野の方でもやってるんだけどね。 だからこういう山ブドウでも寒いところのだから、皮が厚いの。 山ブドウは山形と青森、長野の方には山ブドウは無いね。アケビはあるけど。
アケビ製買い物カゴ(ねじり編み・すかし編み)
店主コメント
編み方としてはこれが一番高いの。 大体女の人が使う。男の人って言うとやっぱこういうセカンドバッグとかね。 で、ちっちゃいのだとね、よく山ブドウでもそうなんだけど、和服の時に持っている人が多い。 和服だったりすると、大きいカバンだと合わないし。やっぱり小振りだよね。 ブドウなんかでも小さい方が、和服着る人なんかは小だよね。 昔は普段使ったのかも知れないね。 やっぱりブドウはピッチリしている。 下手な人だと、こういうところがガサガサ、締まってないから、弱いのよ。 良くブドウのカゴだって、地元行って買ってきたって言って、上手い人にぶつかれば いいんだけど、趣味でやっている人もいるから、やっぱり職人だから上手い下手があるから。 中々職人にいいの当たればいいけど。 下手な人のだともっと、大体材料がそろってないの、地元で買うと。 太いの細いの混ぜちゃうから、余計ギシギシしちゃう。 安いのだと、半分に割ったやつなんだよ。丸を使ってないわけ。 こういう籐を真半分に割って、で編むの。あんまり丈夫じゃない。 こういう捩じりながら編むのが一番手間食っちゃうわけ。 手間によって違っちゃうんだよね。カゴでも何でもそうなんだけど、こういうピッチリで締めているのは 手間もかかっちゃう。
花かご・茶かご
お茶席なんかに使うやつだから、花は少ない。で、花自体もお茶の花と生花とはやっぱり違うもんね。バラを一輪差すなんてのは少ないから、大概椿だとか細い花が多いよね、茶花に入れるの。大体真竹だよね。孟宗は艶が出ないの。作った後。孟宗ではあんまりこういう花カゴは作んないよね。肉が厚いし。
貝口(花カゴ)
店主コメント
貝口は、これは生花なんだけど、生花って言うのはもう大体口が大きいの。沢山花を入れるから。だけど茶花に使うのは、一輪からせいぜい二輪なの。カゴ自体も小さいし、お茶で使うのは柱掛けが多いわけ。置いて使うのはそんなに無いんだけど、生花の場合は置いて使うから、花をいっぱい入れるからどうしても大きくなる。そんな極端に大型じゃないんだけど、茶花に比べると大きいの。
(花カゴ・お茶カゴ)
店主コメント
お茶カゴっていうのは小さい柱掛けが多い。床の間の柱に掛けたり。これは掛けても置いてもどっちでもいい。茶花も掛けるものはもう下が平らじゃないんですよ。置いてひっくり返っちゃうようなやつだから。結局それは柱掛けに使うんだけどね。生花で柱掛けっていうのは、無いことは無いけど少ないですね。
柱掛け
店主コメント
これは茶花カゴなんだけど。これでも茶花カゴにすれば大きい方だよね。大体茶花カゴには一輪位しか差さない。茶花カゴで一番大きいのは宗全カゴかな。あれは床の間に置くやつ。柱掛けにはひょうたん型が多いかな。
花カゴ
店主コメント
これも茶花カゴかな、小さ目だし、宗全と一緒。宗全は下が大体四角なんだよね。だから安定感がいいんだけど。でも茶花カゴだから花をそんな一杯入れるわけでは無い。
宗全カゴ(本宗全)
店主コメント
これは宗全カゴ。昔からあるの。 宗全カゴも色んな種類があって、これは本宗全って言うんだけど、崩したような作りのやつもあります。 昔は根っこばっかりでできていたの。だけど根っこだとね、虫に食われやすいの。一番うまいんだよね、根っこが。
へちまカゴ
店主コメント
へちまカゴって言ってる柱掛け。びっしり編んでいるから手間かかっちゃうんだよね。
みのむし
店主コメント
昔から茶花のみのむしって言うとこれ。黒竹は和歌山で取れる。虎竹って言うと高知の方なんだよね。
セミカゴ
店主コメント
これは小さいの無いかって頼まれて、うちで作っただけなんだけど。これは紋竹なんだよね。 これはやっぱり柱掛けだから、うちなんかもちょこっと入れて飾っとくんだけど。紋竹は和歌山とかあっちの方で採れる。
花カゴ(染竹)
店主コメント
これも茶花なんだよね。竹染めるのはね、青い竹があるでしょ、青いのがついてると染まんないんですよ。これ染まったって言うのは、ここの皮を削って取っちゃうの。取らないと染まらないの。表面があると染み込まないのよ、染料が。で、塗ってもそうなんだけど、ニス塗っても、爪でちょこっとやるとピリピリ~ってみんな剥がれちゃうの。結局染み込まないから。だからこういうのは、染めて塗って磨き出しするわけ、で擦れたところがちょっと光ってくるんだけど。
子供玩具
水鉄砲
店主コメント
水鉄砲って言ったら、昔は自分で作ったもんだね、大体。
縦笛(カラフルな方)
店主コメント
これは伊勢の方で作っているのかな。小っちゃい子でも吹けるやつ。
横笛(黒色な方)
店主コメント
横笛はお囃子の笛と同じだから、ちゃんと穴のところの口をつけないと鳴らないの。これは直接吹いて鳴るように、子供用に作ってあるの。誰でもこれはフーッと吹けば鳴るの。
ウグイス笛
店主コメント
これは昔からある。箱根辺りに行くと芦ノ湖で「ホーホケキョ」なんてやりながら売ってる。熱海の梅林なんかウグイス笛は付き物。
折り畳み式竹ベンチ
120cm×34cm×42cm |
36,000円 ~
|
店主コメント
竹の椅子ね。これは小っちゃいんで。 これは折り畳みだからね。折り畳み式だと必ず一番下は節つけるわけ。 だけどこういう折り畳みじゃなくて曲げたやつは、一番下は節付かないんだよね。 だからこういう折り畳み式の方が長持ちする。割れないからね。 真竹の太いのを使っている。 孟宗はとにかくね、古くなっても艶でないのよ。真竹は艶出るけど。 孟宗は洗ってもこういうシミっていうかついてるけど、洗っても落ちないんだよね。 汚れじゃないから。 うちはほとんど真竹だよね。 孟宗で使うとしたら上の平らなところ(座面部分)あるでしょ、細かいの、あれは真竹より肉が厚いから孟宗使うの。 孟宗の方がね曲がりが少ないのよ。真竹は節曲がりが多いわけ、節んとこきてこうくにゃっとくの字に曲がったり、 簀子にやるには隙間が空いちゃうわけ。曲がったりするとね。
竹材料
店主コメント
割いたやつは6尺あれば結構大きいものも作れるけど、竹だけだとお花の会だと自分達で丸めたりなんかして、展覧会なんかやるときにやるんだよね。長いのは5メートルもあったよ。これは割いたままで、特に薄くしたり角を落としたりはしていないもの。